赤ちゃんポストで病院会見


【赤ちゃんポストで病院会見、匿名を続行 2009年11月28日】


赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)について、
熊本県の検証会議が2009年11月26日に最終報告を公表したことを受け、
慈恵病院の蓮田太二理事長と田尻由貴子看護部長は28日、熊本市で記者会見しました。


最終報告が病院側に「赤ちゃんポスト」の運用面で匿名性を排除する努力を求めたことについて、
蓮田理事長は「確かに子どもへの最善の利益を考えると大事なことで、努力はする」と述べました。


しかし、「実名にすれば預け入れはなくなり、本当に困っている母とその子の命が救えなくなる」と、
現状ではこれまで通り匿名性を保つ考えを示しました。


また、2007年5月の開設から2年間で、
事前に親と相談することで「赤ちゃんポスト」で預からずに済んだ子どもが、
130人いたことを明らかにしました。

蓮田理事長は、
「預けられた子(開設から2年5か月で51人)よりもはるかに多い。
相談で赤ちゃんの幸せにつながっている」と語りました。


最終報告書によりますと、
「赤ちゃんポスト」には、これまで預けられた51人の内、
医療行為が必要と診断された子どもが4人いました。


検証会議はこうした利用状況を踏まえて、
「遺棄の防止や出産にまつわる緊急避難、
子どもの一時保護という3点において、一定の機能を果たしている」
と判断しています。


また、田尻看護部長は自宅出産をした直後の母親から電話で相談があり、
深夜に県外まで行った例あげ、相談業務を24時間行う施設を各県に設置することを要望しました。

たしかに、”相談すること”で解決の方向性が見出せるという、
赤ちゃんポストには重要な側面もあると思います。
(管理人)


(参考出典:読売新聞、TBSニュース)





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