理事長、慎重な議論必要と
【赤ちゃんポストに預けられた男児の身元 2007年5月20日】
熊本市の慈恵病院が国内で初めて設置した「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」に、
3歳とみられる男児が預けられた問題で、
同病院の蓮田太二理事長(71)は19日、毎日新聞の取材に答え、
「新生児(が対象)と思っていたので、驚いた」と述べ、事実関係を初めて認めた。
病院側はこれまで、預け入れが事実かどうかを含めて「コメントできない」としていた。
蓮田理事長は、男児が預けられたことについて
「親にどんな事情があったのか、県警や児童相談所の調査結果をみないと(是非は)すぐには判断できないのではないか」
と語り、「病院は親を捜すことはしない」と述べた。
赤ちゃんポストについては「安易な捨て子を助長する」といった批判と、
「虐待から守ることになる」などの賛成意見がある。
蓮田理事長は賛否の声を受け、運用の是非については個別に背景を調べたうえで、
慎重な議論が必要との考えを改めて示した。
(出典:毎日新聞)