赤ちゃんポストとは、親が養育できない新生児を受け入れるシステムです。
熊本県の医療法人・聖粒会が運営する慈恵病院が導入を日本で始めて発表しました。
赤ちゃんポストの仕組みは、人目につきにくい病院の外壁に縦45センチメートル、横64センチメートルの穴を空けて、開閉できる扉を設け、36℃に温度管理された特製の保育器を設置。
育てられない親が新生児を入れるとその重さでセンサーが感知し院内にブザーで知らせる。
そのブザーとともに助産師らが駆けつけるという仕組みになっています。
プライバシー保護の観点から、監視カメラは設置せず、「もう一度、赤ちゃんを引き取りたいときには、信頼して、いつでも連絡してください」といった手紙を置いておくという。
海外での赤ちゃんポストは、ドイツ・ハンブルクに先例があり、キリスト教系の社団法人が2000年から設置し、70か所以上に広がっている。
同病院では「赤ちゃんポスト」の設置理由について、「望まれない子供」がいることと、若年層の中絶防止等を挙げています。